おっさんずラブにどハマりした話(2020年)
今更!??!
わたしもそう思います。
ジャニーズWESTが主演した炎の転校生をきっかけに登録したNetflix。それから1年くらいはこれといって何も見ず(謎すぎ)月額を支払い続けていました。(お金もだけど解約する手間が~ってなぁなぁになっちゃう現象のやつ)
しばらくしてから気付きました。「もったいなくない!?」(激遅)今では開かない日はないです、ありがとう、これからもよろしくお願いします。
最近はわたしの青春、だいだいだいだいだいっっっすきなドラマ「時効警察」が配信されていると知ってから毎夜ずーーーっと繰り返し見る偏った生活っぷり。熊本課長の朱肉ポンポンから時効印をポンっと押す、あのリズムがたまらなく好き。色んな角度から見せてくれるの好き。迫真のカメラワーク好き。
放送系列はテレ朝じゃないですか。関連で上がってきてたんですよ、アレが。
おっさんずラブが。
チラチラ吉田鋼太郎と千葉雄大が目に留まるんだよう…。見たことはなかったけれど、当時のツイッターでの賑わいが凄まじくて、春田と牧というふたりがくっついてハッピーエンドになるのも知ってた。好物ジャンルなのになんか、なんか流行りに乗れなかったんですよね、ほんと何をしてたんでしょうか。
で、7月20日という日付が変わる頃、とうとうタップしてみた。あ、これ好きなやつだ…わたしこういうの欲してた…と秒でときめいて、朝方5時まで普通に連続視聴してました。こわい。そのままスッと準備して出勤しました。こわい。全然眠くない。こわい。むしろスッキリしてる。こわい。春田と牧のキスシーンでは年甲斐もなく手で自分の顔面を遮ってしまうほど。それに伴い、丑三つ時にヒエ~~~~~とリアルに情けない声も出る。一番こわい。仕事中も脳内では春田と牧の生活を描いている。ふたりはとても幸せそう。完全に染まった。もっと早く知りたかった。2年を取り戻すかの如く、のめり込む。
公開延期となった「窮鼠はチーズの夢を見る」の期待値が高まっている最中、春田と牧が滑り込んできた。鋭角に滑り込んできた。窮鼠の原作読んだことないんですけど予告から絶対絶対切なくてもう今から泣けるぐらいに胸がはち切れそうな内容に対して、ぽわぽわはーとふるらぶこめでぃなおっさんずラブ。それでも牧→春田の愛が健気で、終始顔をしかめて牧の気持ちを(勝手に)背負っていたんですけども…。作品に出会ってまだわずか3日ですが、こすりにこすって視聴している。熱量が尋常じゃない。春田と牧が頭を離れない。黒澤部長が入る余地ないぐらいだお。おっさんずラブはもう超メジャードラマにつきラブポイントは皆様がまとめてくださっているかと思いますが自己満で書き殴ります。基本春田と牧のこと。
- 春田はライブでいう花道
- 牧には笑っていて欲しい
- 春田を見つめる牧、牧を見つめる春田
- とはいえ甘いものも摂取したい
- 最重要項目=無意識
- いかないでまって
- 春田らしさ全開のプロポーズ
- それは綺麗な綺麗なラストシーン
- 天空不動産 東京第二営業所スタッフA
- わたしの中の春田と牧の終着点
- 春田と牧の世界
- 総評
春田はライブでいう花道
BL界ではよくあるノンケの主人公が染まっていくのがいい。王道は大好きだ。春田の性格も王道。お人好し、無邪気、純粋、抜けてる、無自覚モテ、幼馴染持ち、にぶちん…てんこ盛りだ…。性別関係なしの「好き」に、もがきながら寄り道しながらもしっかりと向き合い、葛藤から愛に気付く過程は見ていてとても心地よかった。不思議とじれったさを感じなかったのは春田のコミカルさと可愛らしさと憎めなさが上手く共存していたからに思う。どの場面を切り取ってもほっとけない。あれほど頭をぐりぐり掻きむしる姿はエレカシの宮本さんか春田か、双璧をなすものがありました。田中圭が色気を撒き散らしてる。でも無自覚色気。わたしが春田の言葉を借りたいよ。「はぁ!?なっんだよ、それ!!」田中圭が春田創一で、春田創一が田中圭でよかった~〜〜!!!
牧には笑っていて欲しい
もともと林遣都くん好きなんですけどね。彼は報われない役、伏し目がちで切ない表情が国宝。作中はずっと牧の気持ちを汲んでいたので「春田!こっち(牧)を見てお願いだから!」と常に懇願していた。恋人っぽいことをしたいのになんか空回りしてるな、とか、余裕なんてないのに嫌われたくないから春田をちょっと自由にさせてる、とか、相手の幸せを誰よりも願っているから想いに蓋をして引こう、とか。そんな牧の姿勢がとにかく愛おしくてね…好きだからこそ別れを選びがち…だけどそれはやっちゃいけない選択肢なんだよ…。歳の差や先輩後輩という関係から生まれる敬語、時折乱暴(素)になる言葉遣い、グイグイ強引なところ、でも繊細、それでいて世話焼き、どれをとってもパーフェクト。大丈夫だから、大丈夫だから春田と一緒に最高の顔で笑っていて欲しい、と願わずにはいられない。林遣都が牧凌太で、牧凌太が林遣都でよかった~〜〜!!!
春田を見つめる牧、牧を見つめる春田
前半は片想いということもあって、牧が春田を見つめるシーンが印象的なんですけども、付き合うようになってからの後半、春田が牧を見つめるシーン。
感慨深い…春田が牧を想っているぞ…(恍惚)たった数秒の視線の送り方だけで恋の進捗状況を体現しているんですもの。言葉だけじゃない、目に重きを置いているシーンが凄く好きだったりします。
とはいえ甘いものも摂取したい
あのーラブなシーンはいーーーーーっぱいありすぎて絞れないんですけどむりなんですけど春牧はすべてラブなんですけど(早口)
まずは付き合ってすぐに春田が「俺は、か、彼氏なの?それとも、か、彼女なの?」と戸惑いながら牧に投げかけるところ。
牧「なに言ってるんですか(語尾がちょっと上がる)」
えっあっ…ナニソレェ…牧もそんな顔するんだ…?からの同じコップにふたりの歯ブラシ。ちずは当然コップが違うわけですが、ふたりはコップ共有してるんだ?コップなんていつでもどこでも買えるのに?あえて用意しないんだ?フーン?(超動揺)
それに加え、服を買いに行こうと春田を誘う場面。
牧「いや俺、彼氏が服ダサいとか、ちょっと耐えられないんで」
春田「か、彼氏だったんだ俺…」
彼氏・彼女の括りをしきりに気にする春田と、微塵も気にしていない牧が相対的で見事。女性としか付き合ったことがない春田と、男性と付き合ったことがある牧の考え方の違いがここでもいい塩梅に発揮されていて、よくここまで揃って来たね、大変だったでしょう?と謎の労いをしたくなる。彼氏・彼女の枠はないにしろ、あえて設定するのであれば春田は彼氏で牧は彼女かなと思います。春田を立てる、というほど表面上の動きはなくとも、裏で傍でサポート役に徹しているであろう牧はぜっっっっったいできる彼女ポジション。春田に頼りたい、ゆだねたい、きっと牧はそう思ってる、そう、きっとそう、貴方はきっとそう…。
最重要項目=無意識
わたしはどうやら「無意識」が好きらしい。無意識にやってました、言ってましたポイントがちりばめられてる。いいよ~!
ちずが転がり込んできた、そこからの一連の流れがたまらない。飲み物が入ったマグカップを差し出す牧。受け取る春田。この受け取るときの手の速さが慣れてるなぁ、これがふたりの日常なんだなぁ、と思わせるような、ちずの前でもさりげないやりとりがベストオブ無意識。
春田「お前この家に住み着くなよ」
け、けん制してる~~~!春田がけん制してる~~~!
牧が作ったパスタを食べたちずが「やばい美味しい!」と興奮している姿に対して、牧の腕前を自慢げに誇らしげに顔に出してる春田!それに全然気付いていない牧!見て!春田の顔見て!早急案件だから!
春田「牧、俺も食べたい」
こ、声が甘いんですけど~~~!おねだりする春田、おね春。
牧「あげないよ」
こ、声が甘いんですけど~~~!おあずけを食らわせる牧、おあ牧。
真っ先にちずに「ちょうだい」って言うんじゃなくて、作り手の牧に訴えかける春田は無意識だし、牧が褒められて嬉しさを隠せないあたり、好き度が高まってるんだろうなぁってほくほくしました。春田から「食べたい」って言われることを予期していたかのように見えた牧。いい春牧。
いかないでまって
6話は屈指の感情ジェットコースター回。風邪で倒れた牧のためにおかゆという名のお餅を作った、ある意味凄腕の持ち主、春田の看病っぷりがいじらしい。
ずっと器に手を添えていたりと細かい気遣いも描写されていて、つくづく優男だなぁと感じた。
「次の休み、うちの親に会ってくれません?別に春田さんが初めてなわけじゃないし」って言った後の春田の拗ねる様子が可愛いし「気になってる~」って冷やかす牧も可愛い。
そう、君達はいつも可愛いんだ。
牧妹から「今度の恋は本気なんだね」って言われて「本気…?」って問う春田がやっぱりいじらしい。
距離が近い。このくっつきはパパがアシストしちゃってます。牧家訪問まではどエライ幸せだった。牧と春田ママとの会話、ちずの告白、そこからもう涙目。
「もう俺、春田さんのこと、好きじゃないです」
ここ飛ばしたくなるぐらい辛かった。初見は朝4時だった。4時から泣いた。仕事行きたくなくなった。何度見ても胸が締め付けられる。ぐる゛じい゛。けれどめちゃくちゃ素敵なシーン。春田がわんわん泣き「ねぇ、家事も手伝うし、いつか牧のお父さんに認めてもらうように努力するから、ねぇ」って、好きな人のために変わりたい、変わろうとする決意表明はぐっときた。春田の涙も、牧の涙も。
春田らしさ全開のプロポーズ
「俺は!お前と!ずっと一緒にいたい!だからっ!俺と!結婚してくださーーーーーい!!!!」
「してくださーーーい!!!!」が逆裁3の天杉優作を彷彿とさせる。
この牧、すっっごい好きです。
春田の覚悟と牧を想う気持ち、本当にいいお顔をしてらっしゃる。キメキメな顔でプロポーズしたら春田じゃない!ってなってたけど、ぐしゃぐしゃな顔で愛を叫ぶ、これはまさしく春田だった。噛みしめる牧。今までの不安や後悔や引け目や悲しみ、負の感情全てが吹っ飛ぶ、歴史的瞬間に立ち会えました。(重い)
引き伸ばして家の壁に飾りたい。
牧「ただいま」
春田「おかえり」
それは綺麗な綺麗なラストシーン
しびれた。あの先を容易に想像できるよう終わらせるの天才的です…ラブ…。お互い押し倒しても成り立つのって男と男だからなんですよ!
牧「俺、もう我慢しないって決めたんで」
ヒッ…とまた情けない声が漏れた。
いつものようにされた春田の「まじでやーめろよ!」からの牧を押し倒す、は~~~~スイッチ入ったよね、オスのスイッチ、オスイッチぽち…。
押し倒されるこの状況を期待し続けてきた嬉しそうな、牧を見てわたしは爆発しました。
春田「んなわけねえだろっつうの」
Oh…追い打ちDie…。
もっと甘々な、わかりやすいイチャイチャも見たかったけど、いやでもそれを変に入れないことが春田と牧の関係をより強固なものに仕上げて薄っぺらくならなかったのかなとも思います。想像は得意なので任せてください(?)
天空不動産 東京第二営業所スタッフA
として、わたしも現場でふたりの恋の行方を見守りたーい!というモブ精神が掻き立てられる。こういう時す~ぐモブ化を図ります。働きたい、営業職がんばれる。春田と牧にきゃーきゃー沸きながら黒澤部長の俺のはるたんが…話を聞きがてら舞香さんとお喋りしてマロと成績張り合って武川さんに褒められたい。仕事終わりにはちずちゃんと飲みに行く。日によっては蝶子さんとも。実に私欲まみれ。もはやモブではない。
わたしの中の春田と牧の終着点
アジカン好きでよく聴くんですけど、中でも「橙」という曲が大好きなんです。アジカンは小難しい歌詞のオンパレードで、解釈や考察が捗るアーティストなわけですが、おっさんずラブを見てからはこの「橙」がわたしの望む、ふたりの行く末なのではなかろうか…と。好きと好きが合致しました。本当はもっともっと深い意味があるに決まっているのですが、ラスサビの歌詞をそのままストレートに受け取ってみましょう。
これもう実質春田と牧のゴールです。(戒め)
ふたりはこの先も一緒に笑い合って生きていて…!という壮大な願いをきっちり見事に叶えている。混ざり合って、も含めて。春田も、牧も、お互いのこと一番に考えてるし、君がよければそれでいいんだ、って思ってる世界線じゃないですかーーーフォーエバーーー!!
この「橙」はマジックディスクというアルバムに収録されています。サブサクで聴いてみてください…泣けるので…。ちなみにYouTubeで「アジカン 橙」で検索するとライブ仕様の映像を見ることができます。(公式が上げているわけではないのでリンクしませんがアジカンのライブはやっぱりいいなぁ!)
春田と牧の世界
春田と牧のペアリングが理想的すぎて、牧がいないin the sky編一生見られない。映画も春田と牧が幸せにならないと見られない。確約がないと見たくないの!ヤダー!春田と牧じゃなきゃヤダってば!と嘆くただのモンペ。見たら間違いなく面白いのに「春田と!牧を!ハッピーセットでこっちに寄越さないか!」と真下正義ネゴシエーターが叫んでいる。素晴らしきタイミング8月2日にノーカット版が放送されるようなので見ますけど!どうか心臓が持ちますように。
総評
おっさんずラブを見始めて3日とは思えないほど濃密で濃厚で幸福で至福で、こんなにもドラマの登場人物に想いを馳せて幸せを祈念することはなかったです。大袈裟に言っていないのがミソです。おっさんずラブの破壊力と希望は大きい。この先歳を重ねても、大事に大事に見続けたいそんなドラマに出逢えました。
※また懲りずに書くと思います。